横浜から室蘭へ ヨットの旅 大津港〜荒浜港 その5

思い出多い大津港を朝5時に出港 やはりここらに来ると原発の関係か漁船の出港はあまり多くない 出た途端 昨日とぼとぼ帰りに歩いてきた道の下が断崖で 綺麗な海岸線が続いているのが見える とってもいい景色のところです。

 

さてこれからが問題 ここからは例のあれが近くなるのです。 例のあれは10海里進入禁止(約20キロ)昨日の派手なおっちゃんいわく「フェリーも遠く走っているみたいだもんね お客さんが気持ち悪がるんだって(おっちゃんの性格も踏まえて あえて言ったまんま 掲載)

 

ここらに来ると漁船も貨物船もいない しかし レーダーに映った船影は見逃さなかった!

なんとうちの船が約6,5ノットくらいで走っていると 岸側にずっと後方をついてくる船がいる

普通の船は10ノット以上で移動している きっと きっとですよ 海上保安庁?が警戒している感じです。

 

実は運良かったら 原発でも見学なんて思っていたのですが・・・・そんな呑気な・・・・20キロも沖にいると全然見えません そこから岸に入って行くのも時間のロスだし・・・

と言いつつずうっと岸見ないで走っている もうそろそろと仙台の下の方の荒浜に向かって進路を岸に少し向ける 海岸線は例のまつが点々と立っている 津波に残った松 凛々しくてそして誇らしげにほっそりと立っていた よくもったもんです

 

この荒浜は電話かけて船付けれるかどうか確認したら モーターボートを置いていた施設は壊滅、再建のめどは立っていないとのこと。食事は?まああるだろう お風呂は車で20分かかると言っていたけれど これより北に行くと塩釜港に入らなくてはいけなくて

 

金華山を超えるのに時間ロスになるので今回は荒浜を計画した

 

僕らが港の入り口を確認した時に ちょっと大きめの漁船がそこから出てきた「あそこだ」

近くのよっていくとウネリが狭い港の入り口に押し寄せている なんとかんるさ 見た目は船がすれ違えないくらいのそして悪いウネリがある港口をやたら緊張して進む

 

僕はカジ持ってK大将は水深を測って読み上げてる 「2メーター 1,8メーター やばくないか」と言われても ここでUはできない それになにお気楽にKちゃん写真なんかとってるの?緊張と焦りの船長は・・・「大丈夫 水深は1.6メーターまでいける」と言いつつ あわわわわ 

入り口の堤防は津波で崩れているし、そこで釣り人は釣りしてるし。あとで聞いたら深さはもっと大きな船が行き来するから大丈夫だけれど ウネリがやばかったらしい。釣り船の乗組員いわく「たいしたもんだ」 たいしたもんだと言われるオヤジ三人衆 立派なもんだ!!危なかった!!

 

その夜は船で御飯食べて、ちょっと飲んでKちゃんが持ってきた 爽快ウエットチッシュみたいなもので体拭いて 「今日のシャワーはいいなぁ・・・」 暇なんですぐ寝てしまった しかし熱くて熱くてウトウトしてると朝3時 さっきの釣り船がスポットライトをこうこうとつけて帰ってきた。うちの船をその船がとめるのに邪魔にならないようにちょっと動かして

 

あー朝から起きてしまった 何時間寝たの? それから寝つけづにそこらをぶらぶら

 

ここは釣り船が多いみたい そして話を聞くとヒラメが釣れたんだけれど セシウムが検出されて今日でヒラメ釣りは中止になる 最後の出港 

 

ここは津波の被害は甚大で そこにいたにこにこしたおばちゃんの家は「建てて3ヶ月で流された」 そして「港に名物の すじこ のごはんやさんあったけれど ぜ~んぶ流された ここはもう家立てちゃいけない地区になって 目の前に7メーターの津波よけのコンクリートの防波堤が立つらしい

 

みんな大変なんだけれど みんな笑顔で前向きで 暗い顔なんて微塵もしていない すごいなぁ

これがほんとうの姿なんだろうね、みんなみんなが海から陸から寄って 景気を回復する手助けしたらもっと良くなるよね。

 

次の日は 気仙沼に向かう予定 でもそこでなかったら宮古? ・・・とK大将は何度も海図を見ながら計画を立てている。 さてどうなることやらここからは予定では夜走る計画・・・・

 

この港はヨットでは入らないほうがいいみたいです 入り口は水深あんまりないし 閖上港 がいいみたいです。